私たちの寄付活動の中心であり、ビジネスの魂でもある存在——それが「シャクティ教育センター」です。
寄付された1台のノートパソコンから始まり、現在では子どもたちを再び正規教育へと導く、立派な教室へと成長しました。

このセンターは、元小学校教師と、社会福祉学の修士号を持つ同僚によって2019年に設立されました。
私たちはこの財団と密接に協力し、校舎の建設を支援するとともに、常勤教員・文房具・制服・健康診断キャンプの資金を提供しています。

教育センターは学校の代わりではなく、正規の教育を受ける機会に恵まれなかった子どもたちが学力を身につけ、学校に通えるよう支援する“橋渡し”の場です。
また、宿題のサポートや放課後クラスを通じて、継続的な学びのサポートも行っています。

2025年にはさらに支援を拡大し、メンタルヘルス・カウンセラーやライフスキル講師の配置、週2回の子どもたちの食事提供、教育用テレビの導入、そして特に優秀な5名の子どもへの私立学校進学支援を行う予定です。

さらに、センターの周辺に暮らす約300世帯の家族を対象に、医療キャンプ、浄水器の提供、駆虫薬の配布、女子生徒への生理用品支援を行っています。

そして最後に、子どもたちの母親たちのためのスキル開発センターを設立しました。
このセンターでは、施設の賃貸、ミシンの購入、講師の雇用を通じて、母親たちが安定した職を得て、自分自身と家族の未来を切り拓くための支援を行っています。

シャクティ教育センターでの活動が非常に意義深いものだったことから、
私たちはもうひとつの主要な生産拠点であるアグラ近郊でも同様の取り組みができる学校を探すことにしました。
そして出会ったのが、サントシュ・ラニ・シャストリプラム校（Santosh Rani Shastripuram School）です。

私たちはKishor Exports社と提携し、共同でKishor Shakti Foundation（キショール・シャクティ財団）を設立しました。
この財団を通じて、地域社会に貢献する活動を共に資金提供しながら進めています。

この学校はNGOによって運営されており、経済的に私立教育を受けることが難しい子どもたちに、非常に低い授業料で質の高い教育を提供しています。
学校には寄付によって土地が贈られており、それによって優れた施設を建設することができました。
現在は複数の寄付者によって運営が支えられており、その中には私たちも加わっています。

地域の学校での支援活動に加え、私たちはシャクティマット1枚の購入につき、1本の木を植えることを約束しています。
責任ある植樹は、すべての環境問題を解決するものではありませんが、命を支え、自然のバランスを取り戻し、地球の再生を助ける大切な一歩です。

Tree-Nationとのパートナーシップを通じて、この取り組みは発展途上地域のコミュニティ支援にもつながっています。
あなたの購入により1本の木が植えられ、その維持管理は現地の人々によって行われます。彼らには正当な賃金が支払われ、公正な雇用が生まれています。
また、植えられた木の成長状況をオンラインで追跡し、その成長を見守ることができます。

さらに Kishor Exportsとの協働により、アグラやランチ近郊の工場周辺で独自の植林プロジェクトも開始しました。
アグラでの植林は、市内に緑地を増やし、汚染によって引き起こされる酸性雨の影響を軽減することを目的としています。

世界では今もなお、何百万人もの人々が安全な水にアクセスできない状況にあります。
そこで私たちは2023年と2024年に、インドの水の安全性を改善するために設立された新しい慈善団体 Evidence Action（エビデンス・アクション） に対して、大規模な寄付を行う決断をしました。

この取り組みへの支援を通じて、私たちは約10名の寄付者の一員として、インドの複数の農村地域で飲料水源に塩素を添加する効果を検証するパイロット研究 の資金提供に参加しました。

その結果、このパイロット研究の成果をもとに、インド政府は全国の各州に対して、Evidence Actionの推奨を採用するよう勧告を発表しました。
現在、この団体は次の段階として新たに400基の浄水システムを設置し、第二次調査でその有効性を実証する段階に進んでいます。